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EBPM書としての評価は?:柴田悠・山口慎太郎両氏の<子育て支援経済論>シリーズを比較・紹介

少しずつ、よくなる社会に・・・

先に、当サイトで以下の書の紹介記事を投稿しています。
山口慎太郎氏著『子育て支援の経済学』:勝手に新書-7(2022/3/25)
柴田悠氏著『子育て支援が日本を救う』『子育て支援と経済成長』:勝手に新書-8(2022/5/1)

前者の山口慎太郎氏の書は
・『子育て支援の経済学』(2021/1/20刊・日本評論社)
・『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』(2019/7/30刊・光文社新書)
後者の柴田悠氏の書は、
・『子育て支援が日本を救う(政策効果の統計分析)』(2016/6/25刊・勁草書房)
・『子育て支援と経済成長』(2017/2/28刊・朝日新書)
それぞれ2冊ずつ。
但し、出版された順は、柴田氏書の方が先です。

どちらも<子育て支援>を論じるに当り、データ分析・実証分析をもとにして経済学視点・手法を用い、育児・保育・少子化対策政策を、経済政策と直結させているものです。
すなわち、「EBPM (Evidence-Based Policy Making)、実証結果に基づく政策形成」を念頭に置いての書という共通性をもっていました。
この両氏の書を取り上げて、先月、それぞれの<子育て支援>論の内容・重点について、紹介と考察を行いました。
以下に、柴田氏論、山口氏論の順に、そのシリーズ記事をリスト化しました。

柴田悠氏「子育て支援論」から考えるシリーズ

<第1回>社会学者が行う子育て支援政策提案への経済学アプローチの違和感:柴田悠氏「子育て支援論」から考える-1(2022/5/20)
<第2回>保育サービス支出総額だけの統計論のムリ筋:子育て柴田悠氏「子育て支援論」から考える-2(2022/5/22)
<第3回>気になる出生率向上と子育て支援との関係性の希薄さ:柴田悠氏「子育て支援論」から考える-3(2022/5/23)
<第4回>増税・財源確保の子育て支援政策のムリ筋:柴田悠氏「子育て支援論」から考える-4(2022/5/24)
<第5回>子育て・保育の本質から考えるべき政治行政と財政政策:柴田悠氏「子育て支援論」から考える-5(総括)(2022/5/25)

山口慎太郎氏「子育て支援論」から考えるシリーズ

<第1回>現金給付・育休制度で出生率は向上するか:山口慎太郎氏「子育て支援論」から考える-1(2022/5/27)
<第2回>親にとって子育ては次世代への投資か?:山口慎太郎氏「子育て支援論」から考える-2(2022/5/28)
<第3回>子育て支援は女性活躍が目的なのか?:山口慎太郎氏「子育て支援論」から考える-3(2022/5/29)
<第4回>経済成長主義に基づく子育て支援政策の限界:山口慎太郎氏「子育て支援論」から考える-4(総括)(2022/5/31)

柴田氏の2書は、いずれも新型コロナウィルス感染症パンデミック発生前のもの。
山口氏の2書も同様ですが、ロシアによるウクライナ侵攻も起こっていないときの執筆です。
こうした社会経済に大きな影響を及ぼす厄災・事件などは、基本的に両氏が目論む<子育て支援政策>領域の実証研究課題とどのように関係づけられていくのか。
あまり深く考えても致し方ないのですが、EBPMへのこだわりの限界性もそうですが、こうした政策に取り組む政治・行政当事者の意識・認識の在り方を改造・改善することの方を優先させるべきと考えるのです。
無論それは、研究者が重視するEBPMへの疑問も含めて、その在り方も含むものです。

少子化対策政策についてはあまり深く切り込んでいなかった両氏の子育て支援論。
そしてある意味では、社会保障政策よりもワークフェア主義的な議論の傾向が強かった経済政策的書。
その物足りなさと、子育て支援政策自体への偏った扱いを含めて、https://2050society.com とベーシック・パンションとの繋がり・展開を図っての http://basicpension.jp 両サイトでの継続的な、現在乳幼児の、まだこの世に生を受けていない子どもたちの、2050年の社会を想定しての政策考察と提言に結びつけていきたいと考えています。

上記9つの記事を、時間がありましたらチェックシして頂ければと思います。


                       少しずつ、よくなる社会に・・・

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