1. HOME
  2. book
  3. 知らなかった私自身を恥じるべきか、天才成田悠輔氏の新刊『22世紀の民主主義』:勝手に新書-20
book

知らなかった私自身を恥じるべきか、天才成田悠輔氏の新刊『22世紀の民主主義』:勝手に新書-20

book, diary, random note, onologue

161

少しずつ、よくなる社会に・・・

可視化社会、フェミニズム、お金の未来、SDGs、22世紀民主主義、食と農。5の付く日曜日ポイント20倍、読書用新刊新書まとめ買い:勝手に新書集ー18(2022/6/7)
の中でまとめて紹介したうちの1冊
・『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』( 2022/7/6刊・SB新書)
を先日受け取り、そろそろ読み始めつつある状況で、本稿を。
同書を、Amzonの新書ランキングで知った時にはまだ発売されておらず、予約受付実施時点で既にランキング上位にあったもの。
『22世紀の民主主義』というタイトルに惹かれて、著者のことを何も知らずに予約した経緯での書。

民主主義に関するブログを、という思いは、ゴールがないテーマであり、現状の政治状況を考えると、結構疲れる作業になると考えることもあり、ずーっと先送りしてきている状況。
一応、参院選が終わった後で、政治について書こうと思っていた矢先、安倍元首相の銃撃殺人事件が発生。
そして受け取った本書。

パラパラっとめくると、文字は大きいし、行間も多いし、書き方も読みやすそうで、一気に読めそうな感じ。
しかし、ここ数ヶ月、元々弱い視力が一層悪くなり、以前は裸眼で読むほうが楽だったのが、苦痛になり、眼鏡ではより焦点ボケして、集中力と気力も減少。

成田悠輔氏。
月並みな言い方だが「天才」。
先のベストセラー『人新世の「資本論」』の著者の斎藤幸平氏は、秀才型と思うが、成田氏は天才型と。
実は、恥ずかしながら、成田氏についてはほんとに何も知らず、本書の略歴を見て初めて知った次第。

夜はアメリカでイェール大学助教授、昼は日本で半熟仮想株式会社代表。
専門は、データ・アルゴリズム・ポエムを使ったビジネスとアルゴリズムの想像とデザイン。
ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、企業や自治体と共同研究・事業を行う。
混沌とした表現スタイルを求めて、報道・討論・バラエティ・お笑いなど多様なテレビ。YouTube番組の企画や出演にも関わる。
東京大学卒業(最優等論文に与えられる大内兵衛賞受賞)、マサチューセッツ工科大学(MIT)にてPh.D.取得、
etc.
etc.

まだまだ続いており、もうこれだけでお腹いっぱい・・・。
なのに私は知らなかった。(恥)

このプロフィールでは年齢不詳だったので、おじさんの習性、ネット検索で1986年生の36歳。
(先述の斎藤氏が1987年生なのでやはり同世代。)
YouTubeの対談動画も見ることができたが、YouTubeはあまり好まないので、目視確認にとどめて、本稿に。

さて同書について。

民主主義の退潮を、民主主義国家群の経済停滞、非民主主義国家群の経済成長という現実(データ)から証明。(第1章 故障)

民主主義、次の姿への脱皮のための3つの方法

そこで、民主vs.専制の聞き飽きた二項対立を超えた民主主義の次の姿へ脱皮を、次の3つの処方箋で考えていくという。
1)民主主義との闘争(第2章 闘争)
2)民主主義からの逃走(第3章 逃走)
3)新しい民主主義の構想(第4章 構想)

無論、そのなかでは、(第4章 構想)に最も紙数を費やしている。

民主主義をめぐる議論、構想、実現に絶対不可欠な、若い世代の政治業界・国会議員への進出


現在、3分の1ほど、(第2章 闘争)の途中まで読んだところだが、ここまでで個々の記述内容に少々ズレを感じるが、類似した認識は多い。
折角なのでできれば近々、同書を題材にして民主主義についてサイトで書いてみたいが、成田氏にしろ斎藤氏にしろ、彼らの書や主張が若い世代に響き、刺さり、政治に関心をもってくれれば、などということを期待するわけではない。
そうではなく、実際に政治家をめざし、政治を職業とする若い世代が果たして現れるかが最も気になるのである。
無論、成田氏や斎藤氏自らが、その場に臨んでくれるのが理想だが、とても無理な、勝手な願いだろう。
そういうグループが、リアルでもバーチャルでも構わないが、形成されなければただのベストセラー著者であり、若手著名人であり、○○学者であり、これまでと同様の形容が付く人に過ぎないわけだ。

成田氏は、ベーシックインカムをどう考えるか


ただ、(どこまで関与しているか分からないが)公共政策にも携わっているということなので、その分野の活動には非常に興味関心があるし、その情報は知りたいものだ。
同氏が経済学者を名乗っているので、できれば、私が提案している、日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション生活基礎年金と関係する、すなわちベーシックインカムに関する記述や主張・提案がないものかも期待しつつ、残りを読み進め、少しは同氏の他の情報も入手し、後日予定のブログに結びつけたいと考えています。

6月まとめ買い書の状況

因みに、まとめ注文し、6月に入手済みの他の書のその後の状況は、
・『お金の未来』(山本康正氏・ジェリー・チー氏共著:2022/5/18刊・講談社現代新書)
は、仮想通貨・暗号通貨に議論・記述が偏っており、当然それらを高く評価するものであるが、皮肉にも同書発刊後、ビットコインを初めとして暗号通貨市場の大暴落が続いていることもあり、勿論内容自体の好みの問題もあり、私には珍しく、途中で読むのをやめてしまった。
要は、選択ミスだったということ。

・『フェミニズムってなんですか?』(清水晶子氏著:2022/5/20刊・文春新書)
こちらの方は、女性の新しい政党・政治グループができないかというアプローチから、知っているようで知らない「フェミニズム」について、できるだけ新しい本で、知りたいと思い、できれば、その課題と結びつけて、https://2050society.com で取り上げようと思って入手したもの。
その目的・意図・意識は持った上で、じっくり、ゆっくり読んで、フェミニストの間における難しさを確認したことを含め、なんとか、8月には参考にしたり、取り上げたり、とできればという状況。

・『過剰可視化社会 「見えすぎる」時代をどう生きるか』(與那覇 潤氏著:2022/5/14刊・PHP新書)
こちらの方は、本来なら、1番最初に読み終えているはずだったのが、なぜか、後でいいや、の繰り延べ・先送り適性をもっていたのか、しっかりブックカバーをかけたたまになっている可愛そうな書。

もう1冊、
・『国民のための「食と農」の授業 ファクツとロジックで考える』(山下一仁氏著:2022/3/17刊・日本経済新聞出版)
は、やはりできれば、同サイトで、農業問題取り上げたいと考えていることから、ボリュームがある書なので、ぼちぼち読み始めたところ。


最後の1冊
・『SDGsの大嘘』(池田清彦氏著:2022/5/27刊・宝島新書)
は、いつ頃読み始めることができるか、それさえも考えていない状況。
SDGsに疑問を感じている状態は変わらない、というより、一層大きくなっていることで、今のところ、同書に手を伸ばす必要もないかと。


<勝手に新書>とは

 昔、アパレル・チェーンストア企業に勤務し人事・能力開発担当だった頃、市販のアパレル通信教育プログラムと自分で作成開発した自企業社員向け教育プログラムを一体化して活用。
 そのための添付作成した副教材のコラムに<勝手に新書>と題して、自己啓発用に1冊ずつ新書を紹介しました。
 そのタイトルに少し手を加えて、40数年ぶりに復活させて、これからネットで注文したての新書を中心に当サイトにメモ書きしていくシリーズです。
 新書でない場合もあり、選書やハードカバー書の場合も。
 初めは「しん・せん書」と言っていましたが、意味不明気味なので、単純に「新書」と一本化。
「新選書」「真剣書」などアレンジして用いています。
 今回はその第20回です。

少しずつ、よくなる社会に・・・

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。