UAE2050年温暖化ガス排出ゼロ、EU北極圏化石燃料開発禁止:環境エネルギーを巡る多様な動き

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UAE、 湾岸産油国で2050年温暖化ガス排出ゼロ初計画化

中東主要産油国アラブ首長国連邦(UAE)が10月上旬、 湾岸産油国で初めて、2050年までのカーボンゼロ、温暖化ガスの排出実質ゼロ化の計画を発表した。
再生可能エネルギーやクリーンエネルギーに約18兆円を集中投資する。

現在世界的にエネルギー価格が高騰し、産油国は利益を享受しているが、将来を見越してさまざまな対応を急ぐ。
UAEには世界最大規模を誇る太陽光発電事業があり、2020年にはアラブ地域で初の原子力発電所が稼働。
化石燃料由来のブルー水素の製造だけでなく、太陽光発電で水を電気分解するグリーン水素事業にも着手している。

石油・天然ガス輸出がGDPの3割を占めている持てる国が、持てるうちに持続可能性戦略を潤沢な資金を投じて矢継ぎ早に展開している。


EU、北極圏の化石燃料開発禁止、提唱へ

EUが、北極圏の石油と石炭、ガスを「地中にとどめておく」として化石燃料の開発停止を表明。
取り組みを世界に広げ、同地域の開発や燃料購入を禁じる多国間の法的枠組み作りの協議を始めるという。

EUは、当然ながら、2050年に域内の温暖化ガスをゼロにする目標を掲げており、化石燃料の新規開発はその方針に矛盾する。
しかし、北極圏には未発見の石油の13%、天然ガスの30%が埋蔵されているという。
技術進歩とこれも矛盾だが温暖化で開発がその地で可能になっており、ロシア、フランス等が既にこの地域でのガス事業化等に着手している。
天然ガス価格が急騰するなか、現状はEUは化石燃料の大半を輸入に頼っており、簡単に実現できる戦略ではないんだが。



持たざる国が、理想論、筋を通さんとする動き。
持っている国が、一応の危機意識・問題意識を持ち、余裕を持って将来戦略を着実に進める動き。
理想も戦略も、資源も持たざる日本は、ゼロ・カーボンを打ち出すのが精一杯で、実現可能と思われる具体策は描けていない。
故に、世界各国の動きの一つでもある、小型原子炉による原発に頼る動きが政官民歩調を合わせるかのようにじわじわ膨らみつつある。
変わらぬリーダーシップ欠落国。
理想にも現実にも距離を持ったままのモラトリアム政治。

そうしたことなど争点にはなりそうもない衆議院選が来週告示に。

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