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11月課題図書 渡辺努氏著『世界インフレの謎』で、ベーシック・ペンション導入時のインフレリスクを考察する:同氏著『物価とは何か』も併せて

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少しずつ、よくなる社会に・・・

今年から、2つのサイト、https://2050society.com と http://basicpension.jp で扱うテーマに関する新刊新書等を入手すると、まずいつもは当サイトで紹介してきています。
しかし、9月に入手したベーシックインカム関連の3冊の未読書は、以下のように、10月1日に、ベーシックインカム専門サイトに投稿しました。

『ベーシックインカムへの道』『デジタル・ベーシックインカムで日本は無税国家になる!』等ベーシックインカム関連書3冊購入(2022/10/1)

これを受けて、3冊を読み進めつつ、一応2冊について予定のシリーズを終え、残りの1冊は、11月の課題とすることを、当サイトで以下の記事で述べています。

苫米地英人氏と西野卓郎氏のベーシックインカム論、その2冊の書を紹介・考察するシリーズを終えました(2022/10/28)

渡辺 努氏著『世界インフレの謎』(2022/10/20刊・講談社現代新書)


この読了した3冊の後を受けて、11月初めの課題書として、新刊新書
・『世界インフレの謎』(渡辺 努氏著:2022/10/20刊・講談社現代新書)
を先日入手しました。
本書入手の目的は、私が提案している、日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション生活基礎年金導入時に発生するリスクが高いと言われている「インフレ」について考えるため。

実は同様の目的で、
ベーシック・ペンション理論付けに少しは役立つか?渡辺 努氏著『物価とは何か』:勝手に新選書ー16(2022/6/1)
という記事で、同じ渡辺努氏の著書『物価とは何か』(2022/1/11刊・講談社選書メチエ)を購入し読み終えたことを投稿しています。
同書は「物価」をテーマとしたものですが、今回の世界インフレが顕在化し、大きな問題となる前は、日本の物価が意外にも上がらない原因の一端を、本書から、私なりに捉えることができたと感じています。

しかし、同書の紹介と考察はベーシック・ペンションサイトではこれまでテーマ化していません。
従い、この世界インフレ論には、当然日本インフレ論もその中に含まれていますから、物価論ともうまくすり合わせし、この2冊を、ベーシック・ペンションのインフレリスク対策考察に繋ぐことができれば、と考えています。

一応、以下に、私自身の、イメージ付け・イメージ作りのためにも、両書の構成=目次を転載しておきました。

世界インフレの謎』目次

第1章 なぜ世界はインフレになったのか ー 大きな誤解と2つの謎
 1.世界インフレの逆襲
 2.インフレの原因は戦争ではない
 3.真犯人はパンデミック?
 4.より大きな、深刻な謎
 5.変化しつつある経済のメカニズム
第2章 ウイルスはいかにして世界経済と経済学者を翻弄したか
 1.人災と天災
 2.何が経済被害を生み出すのか ー 経済が読み違えたもの
 3.情報と恐怖 ー 世界に伝播したもの
 4.そしてインフレがやってきた
第3章 「後遺症」としての世界インフレ
 1.世界は変わりつつある
 2.中央銀行はいかにしてインフレを抑制せきるようになったか
 3.見落とされていたファクター
 4.「サービス経済化」トレンドの反転 ー 消費者の行動変容
 5.もう職場へは戻らない ー 労働者の行動変容
 6.脱グローバル化 ー 企業の行動変容
 7.「3つの後遺症」がもたらす「新たな価値体系」への移行
第4章 日本だけが苦しむ「2つの病」 ー デフレという慢性病と急性インフレ
 1.取り残された日本
 2.デフレという「慢性病」
 3.なぜデフレは日本に根づいてしまったのか
 4.変化の兆しと2つのシナリオ
 コラム:「安いニッポン」現象
第5章 世界はインフレとどう闘うのか
 1.米欧の中央銀行が直面する矛盾と限界
 2.「賃金・物価スパイラル」への懸念と「賃金凍結」
 3.日本版賃金・物価スパイラル

 

渡辺努氏著『物価とは何か』(2022/1/11刊・講談社選書メチエ)

物価とは何か』目次

はじめに
第1章 物価から何がわかるのか
1.それは何の値段なのか
2.物価はこうして「作られる」
3.物価は誰のものか ー 企業の物価・地域の物価・個人の物価
第2章 何が物価を動かすのか
1.インフレもデフレも気分次第
2.ハイパーインフレが教えてくれる物価の本質
3.予想との格闘
第3章 物価は抑制できるのか ー 進化する理論、変化する政策
1.フィリップ曲線という発見
2.信任と独立
3.おしゃべりな中央銀行
4.予想は操作できるか
5.予想は測ることができるか
第4章 なぜデフレから抜け出せないのか ー 動かぬ物価の謎
1.価格はなぜ毎日変わらないのか?
2.ミクロとマクロの辻褄が合わない!
3.価格を変えない日本企業
4.デフレで何が困るのか
5.商品の新陳代謝と企業の価格更新
第5章 物価理論はどうなっていくのか ー インフレもデフレもない社会を目指して
おわりに

従い、11月中に、 http://basicpension.jp は、ガイ・スタンディング氏の『ベーシックインカムへの道』シリーズと、この2冊を参考にしたインフレリスク考察シリーズを展開し、その後、2023年版ベーシック・ペンション提案に持ち込むことを目標にしていきます。
かなりハードですが。

少しずつ、よくなる社会に・・・

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