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女性が半数の「新しい資本主義会議」メンバーに、平野未来さん、米良はるかさん・・・

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まだ衆院選結果がどうなるか分からないけれど、政権交代など絶対ありえないという自信のもと、10月14日の解散翌日に岸田首相が初めて設置したいわゆる有識者会議。
それが、首相が掲げる「成長と分配の好循環」の具体策を議論するという「新しい資本主義実現会議」。

古い資本主義がどういうもので、新しいのはどういうものなのか、これから明らかにされるわけ。
その新しいとやらの一つの表現が「成長と分配の好循環」を生み出す資本主義、ということなのだろうが、首相自身がそれも含めて、どこまで具体的に考えているのか。
早々に分配よりも成長が先、とか、金融所得税の検討は優先課題ではないとか。
「所得倍増計画」も、2倍という意味ではないと政府高官が都合良い解釈を。



ところで、その会議、メンバー15人中7人、ほぼ半数が女性ということで、少しばかり好感度を上げた気がする。
民主主義の在り方を議論するのではなく、資本主義の在り方が課題の会議で女性がほぼ半数。

以下、女性・男性別のその顔ぶれを見てみよう。

新しい資本主義会議:女性メンバー(7名)

翁 百合氏:日本総合研究所理事長 ⇒ 日本総研 (jri.co.jp) 
沢田拓子氏:塩野義製薬副社長兼ヘルスケア戦略本部長 ⇒ シオノギ製薬(塩野義製薬) (shionogi.com)
諏訪貴子氏:ダイヤ精機社長 ⇒ ダイヤ精機株式会社|精密金属加工メーカー (daiyaseiki.co.jp)
平野未来氏:シナモン社長最高経営責任者(CEO)
  ⇒ 株式会社シナモン (シナモンAI):ビジネス人工知能(AI)ソリューション (cinnamon.is) 2016年10月5日設立 
村上由美子氏:MPower Partners GPゼネラル・パートナー
  ⇒ MPower (mpower-partners.com) ESG重視型グローバル・ベンチャー・キャピタル・ファンド
米良はるか氏:READYFOR最高経営責任者(CEO) ⇒ クラウドファンディング – READYFOR
芳野友子:連合会長 ⇒ 就任したばかりの連合初の女性会長


経営者が半数以上(内起業家2人)を占め、興味深い面々が揃いました。
果たしてどのような議論を展開し、岸田内閣にどのような刺激と影響を与え、実績を残すことができるか。
期待したいと思います(が)。

新しい資本主義会議:男性メンバー(8名)

川辺健太郎氏Zホールディングス社長 ⇒ ソフトバンク・グループ系の持株会社
渋沢 健氏シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役 ⇒ 同氏は「日本の資本主義の父」渋沢栄一の玄孫
冨山和彦氏経営共創基盤グループ会長 ⇒ 
十倉雅和氏:経団連会長
桜田健吾氏:経済同友会代表幹事
三村明夫氏:日本商工会議所会頭
松尾 豊氏:東大大学院工学系研究科教授
柳川範之氏:東大大学院経済学研究科教授


女性陣に対して、財界代表3人を筆頭に、なんとも地味な、高齢の方が多くを占めた感じを受ける。
財界トリオが(渋沢栄一の子孫も)入っており、古い資本主義への回帰にならぬよう願いたいもの。

半数近くを女性で構成し、受けを狙った感がするが、前政権の「成長戦略会議」や前前政権の「女性活躍」の看板の架替えに終わらぬように願いたい。
当初の首相の話では、それなりにリベラルな政策の匂いがしたのだが、この会議に首相はどんな議論と提言を期待してのことか。

衆院選はまだの段階で、月内に初会合を開くという。
審判が下ってからの開催で良いと思うのだが、あるいはそうすべきだと思うのだが、やはり選挙戦を意識してゆえのことか。
一応年内に中間報告、来年6月頃までに報告書がまとめられる予定で、その内容は経済財政運営の指針「骨太方針」に盛り込まれるという。

いずれにしても、A内閣時代のように、スローガン内閣にならぬよう、実りのある成果を期待したい。
特に女性メンバーには普通に活躍してもらって。
とりあえず、年内の中間報告でどういうもの、雰囲気のものが出てくるか。

 

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