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「『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム」シリーズ:2021年発刊新書考察シリーズ振り返り-1

2021年も最終月。
残すところ2週間に。
当サイト管理者が運営する他の2つのサイトで展開した、新刊新書を中心に取り上げたシリーズを抽出し、それぞれのサイトの運営方針・目的に沿ってのこの1年の投稿活動を振り返ります。

今回は、5月に4回に亘って投稿した、松尾匡・井上智洋・高橋真矢氏共著による 『資本主義から脱却せよ~貨幣を人びとの手に取り戻す~』(2021/3/30刊)を課題とした「『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム」シリーズ。

以下の4回投稿しました。

1.資本主義リアリズム、加速主義、閉塞状態にある資本主義の正し方:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-1(2021/5/7)
2.知らなかった、民間銀行の濡れ手で粟の信用創造:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-2(2021/5/9)
3.信用創造廃止と貨幣発行公有化で、資本主義と社会はどうなるのか:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-3(2021/5/11)
4.資本主義脱却でも描けぬ理想社会:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-4(2021/5/13)

このシリーズは、望ましい2050年日本社会の構築を目的として運営するWEBマガジンサイト https://2050society.com で展開しましたが、比較的よく読んで頂いています。
左翼・リベラル派の経済学者による書ですが、ベーシックインカム論としての書でもあり、ベーシックインカム専門サイト http://basicpension.jp で取り上げてもよかった書でもあります。

タイトルのみ整理すると
資本主義リアリズム、加速主義、閉塞状態にある資本主義の正し方
知らなかった、民間銀行の濡れ手で粟の信用創造
信用創造廃止と貨幣発行公有化で、資本主義と社会はどうなるのか
資本主義脱却でも描けぬ理想社会
という展開となっています。

なおこのシリーズは、ほぼ同時期に読んだ3冊の新刊新書をひと括りにした「これからの日本の政治と経済について考えるシリーズ」の一つとしたものでした。

・『資本主義から脱却せよ~貨幣を人びとの手に取り戻す~』(松尾匡・井上智洋・高橋真矢氏共著::2021/3/30刊)
・『人新世の「資本論」 』(斉藤幸平氏著:2020/9/22刊)
・『いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線 』(池上彰・的場昭弘氏共著:2020/12/30刊)


なおそこでも包括的な以下の序論を投稿しています。
資本主義、資本論、社会主義から考えるコロナ後の日本の政治・経済・社会(2021/4/19)
経済重視の左翼対脱経済のコミュニズム:資本主義をめぐるこれからの政治と経済(2021/4/20)

その中の斎藤幸平氏に拠る『人新世の「資本論」 』のシリーズについては、既に当サイトで2021/11/24に以下で紹介済みです。
斎藤幸平氏著『人新世の「資本論」』紹介・考察シリーズ記事案内
併せてチェック頂ければと思います。


岸田政権が掲げる「新しい資本主義」や「成長と分配」政策が、実際に機能するのか、実現するのか。
上述した反資本主義、反緊縮主義の流れや勢いが、オミクロンで第6波のコロナ感染拡大も懸念される2022年に、自公政権のもとどのように変化するか。
第三者的な模様眺めに終わることなく、新たな年も問題意識を持ち、新刊書にも目配りして迎え、臨みたいと思っています。

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