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エマニュエル・トッド氏著『老人支配国家日本の危機』:勝手に新書-1

book, diary, random note, onologue

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<勝手に新書>とは


 昔、アパレル・チェーンストア企業に勤務し人事・能力開発担当だった頃、市販のアパレル通信教育プログラムと自分で作成開発した自企業社員向け教育プログラムを一体化して活用。
 そのための添付作成した副教材のコラムに<勝手に新書>と題して、自己啓発用に1冊ずつ新書を紹介しました。

 そのタイトルに少し手を加えて、40数年ぶりに復活させて、これからネットで注文したての新書を中心に当サイトにメモ書きしていくシリーズです。
 新書でない場合もあるのでその場合は選書。
 どちらも新刊書中心なので、新鮮書、というわけです。

 と初めは「しん・せん書」と言っていましたが、意味不明気味なので、単純に「新書」と一本化しました。
 その第1回、1冊目。

エマニュエル・トッド氏著『老人支配国家日本の危機』(2021/11/18刊・文春新書)

 コロナが収まりつつある中、愛知県が実施中の「あいち旅eマネーキャンペン」を利用して行った、二男家族との強風の2日間の「休暇村伊良湖」1泊小旅行から戻った日の午後。
 郵便受けから取り出して1面を開いた日経でまず飛び込んできた新刊書『老人支配国家 日本の危機』広告。



 団塊の世代の最後の学年に引っかかっている私の意識に、常に、世代を継承すべく生きていく高齢者の役割はどうあるべきか、というのがあります
 シルバー民主主義が誤って用いられる国でもある日本。
 ジェンダー問題と並んで、と言うか、その問題も実は、高齢者の意識と行動が変われば、大きく望ましい方向に加速する可能性もあるのです。
 老人支配国家。
 超高齢化社会は、当分その構成比率と人数を拡大し続け、高齢者の雇用期間延長も併せて、何かしらの支配をも増長する可能性が高いわけです。
 変わらぬ政治の世界がその象徴とも言えるものだが、それを認め、維持し、さらに拡大させる勢力とも高齢者世代はなりうる、というか、既にそうしてきているのですね。
 変わるべきはまず高齢者世代から。
 そう思い、複数のWEBサイト https://2050society,com http://basicpension.jp と当サイトを運営しているます。

 エマニュアル・トッド氏らしい論述で構成されている本書。 
 手元にある以下の同氏による2冊の新書『グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命 』(2016/10/30刊・朝日新書) 『パンデミック以後――米中激突と日本の最終選択 』(2021/2/28刊 朝日新書)で書かれた内容と恐らく重なるものが多いとは思うが、その2冊が<朝日新書>であったものが、今回は<文春新書>と出版社を換えてのもの。
 少しは、新しさが盛り込まれていることを期待したい。
 5の付く日の今日11月25日、早朝ネット注文した後、このメモを書いている。

エマニュエル・トッド氏とは

1951年フランス生まれの歴史家、文化人類学者、人口学者。
家族制度や識字率、出生率に基づき現代政治や社会を分析し、ソ連崩壊、米国の金融危機、アラブの春、英国EU離脱などを予言。米国大統領選でのトランプ選出も予見したことで、一層名を高めた。

 なお同氏著に関する記事として、以下があります。
エマニュエル・トッド氏が見る日本の少子化対策問題(2021/6/5)
エマニュエル・トッド氏によるグローバリズム以後とパンデミック以後のグローバル社会と日本(2021/6/28)


 先月入手したが未読書の2冊『農業消滅』(2021/7/15刊:平凡社新書)『デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える』( 2021/8/30刊:NHK出版新書 )にもう1冊加わることに。
 積んドク期間が長くならない、セン度の高いうちに読みたいが・・・。

 


 

 

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