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政治家の辞書に「責任」はない?鵜飼健史氏著『政治責任 民主主義とのつき合い方』:勝手に新書-10

少しずつ、よくなる社会に・・・

3月下旬に投稿した
川上高志氏著『検証 政治改革 なぜ劣化を招いたのか』:勝手に新書-6(2021/3/24)
で紹介した川上高志氏著の『検証 政治改革 なぜ劣化を招いたのか』(2022/2/18刊・岩波新書)を読み終えたあとに読んだ新刊新書が、鵜飼健史氏著『政治責任 民主主義とのつき合い方』(2022/2/18刊・岩波新書)。

「民主主義とのつき合い方」という副題には、正直共感を抱かないのですが、まったく期待できない「政治責任」についてどう論じるかのみに関心があり、先の「政治改革」と何かしらの関係性・脈略を見いだせるかという淡い期待も持ちつつ、読んでみました。

本書の構成は、以下のとおりです。

政治責任 民主主義とのつき合い方』構成

はじめに
第1章 無責任な政治の中の責任

 1.現代政治の責任
 2.責任と日本戦後政治史
 3.信頼が欠如した現代政治
第2章 責任がある
 1.政治責任の形態論
 2.権力と責任
 3.政治責任としての戦争責任
第3章 責任を取る
 1.政治責任は結果責任?
 2.アカウンタビリエィと政治
 3.責任を取る政治の構想
第4章 無責任から責任へ
 1.政治問題としての無責任
 2.無責任な政治
 3.なぜ政治責任が取られないのか
第5章 政治責任の未来
 1.責任の自覚
 2.あらためて自己責任を考える
 3.民主主義の責任
あとがき


正直なところ、そそらない?テーマ設定・シナリオ設定です。
しかし、読んでみると意外な・・・、ということにもならず、端から観念的な構成に終始していることから想像されたように、残念な結果でした。

結論というわけではないのですが、取らない政治家の政治責任の無責任は、結局、有権者である国民、個々人の自己責任に帰結するかのような、ムリ筋なロジックを用いているような感覚を抱いたのです。
そうした評価・批判を含めて、追って、先述の川上氏著『検証 政治改革 なぜ劣化を招いたのか』とも関連させて、https://2050society.com で、取り上げる予定です。
根本的には、https://2050society.com の運営目的が、政治行政改革に帰結する故です。

                       少しずつ、よくなる社会に・・・

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