1. HOME
  2. onologue
  3. 小林美希氏3月8日「国際女性デー」現代ビジネス寄稿2小論から考える女性主体政党創設提案
onologue

小林美希氏3月8日「国際女性デー」現代ビジネス寄稿2小論から考える女性主体政党創設提案

onologue, thinking

143

少しずつ、よくなる社会に・・・


過去何冊かの著書を入手して読んだことがあるジャーナリスト小林美希氏。
一昨日3月8日の「国際女性デー」に、現代ビジネス | 講談社 (ismedia.jp)に前編・後編2つの記事を寄稿したことをFacebookに投稿していたので、読んでみました。

前編は、

3月8日は「国際女性デー」。遡ること1904年、アメリカで女性の労働者が婦人参政権を求めてデモを起こした日を記念して、1975年に国連によって定められた。女性の権利、政治や経済への参加について考える日として、日本でも定着してきたのではないか。
(略)
日本では、第一子の妊娠を機に仕事が継続できない女性が約半数いる。出産後には、孤立したワンオペ育児も待っているなど、依然として女性を取り巻く厳しい。なぜ、こんなにも子育てが辛いと感じるのか。国際女性デーを機に改めて考えたい。

という序文から始まる
出産後に仕事復帰できない…日本で子育てするのが辛い「これだけの理由」
と題した記事。

ある女性の子育てをめぐる厳しい困難な体験事例を、例によって小林氏の研ぎ澄ました、しかし温かく寄り添ったインタビュー等に基づき報告しています。
是非、リンクした記事をお読み頂きたいと思います。

「なぜ日本では女性議員が増えないのか」という問題

後編は、これを受けて

子育て中の女性を取り巻く環境は厳しい。その一因となるのは、子育て真っ最中の女性の声が政治に反映されにくいことではないか。
昨年秋に行われた衆議院議員選挙では、当選者に占める女性の割合は、わずか9.7%だった。参議院議員の女性比率は現在、23.0%という状況だ。
(略)
3月8日の「国際女性デー」を機に、子育て真っ最中の女性の立候補がいかに難しいかを考えたい。


という序文で始まる、以下の寄稿です。

なぜ日本では女性議員が増えないのか、その根本原因

実は、上記の(略)部分には、私もネットで目にした今年の参院選に立候補すると報じられていたモー娘。元メンバーの市井紗耶香さんが、子育てとの両立を理由を挙げ出馬辞退したことを引き合いに出していました。

この後編は、子育てを行いながら地方議員という仕事をこなす女性の現実例を軸にして、以下のような構成で進めています。
・3人を子育て中の県議会議員
・子育て期の立候補や議員活動は困難
・「議場に赤ちゃんを連れて入るなんて…」
・女性政治家「3つのハードル」
・「ワークライフバランスなんてない」「活動量オバケ」
・子育ては女性が”ではなく
・男女ペアで候補者を組む?
・男女均等だけでは足りない

その中では、議員生活にとどまらず、選挙に立候補し選挙活動を行なうにあたっての子育て問題や国家議員のハードワークぶり等も紹介するとともに、当然ジェンダーギャップ指数の低さや「クオータ制」、フランスの「パリテ法」などについても触れています。

そして最後はこう結んでいます。

男女を問わず、乳幼児を子育て中で配偶者や実家のサポートがなくても立候補できる環境を整えていくことが必要だ。

<国際女性デー>に寄せての稿であり、基本的には、前編を受けて
子育て真っ最中の女性の声が政治に反映されにくい」状況を克服するために、政治に反映させる役割を担ってくれるであろう、あるいは確かに反映させてくれる女性議員が増えて欲しい、女性議員を増やすべき、という主張・結論になるのでしょうか。

ただ、この最後の締めの文の前に

議員でなくても育児と仕事の両立は簡単ではない。たとえば、乳幼児をワンオペ育児の場合、保育園にお迎えに行く夕方6時頃からは、息をつく暇もない。会社を飛び出てお迎えに行き、まだ遊びたい子をなだめて家路を急ぐ。お腹が空いたと子どもが騒ぐなかで急いで夕食を用意して、ご飯を食べさせ、お風呂に入れる。きょうだい喧嘩が始まればパニック状態。なんとかして寝かしつけ、翌日の登園準備をする――。この状態で立候補など、考えられない。

としているのですから、議員だけ特別にどうこうということではありません。
育児・介護と仕事の両立を図るために必要十分な制度を法制化する。
そのためには、育児介護休業制度の拡充による企業負担を増やすだけでは不十分で、その受け皿としての施設やスタッフの確保、労働条件・環境の向上など幅広い政策が不可欠です。

その課題を克服するには、女性国会議員を増やすことが近道ですが、既存政党の男性主体の既成概念をもってしては、クオータ制を叫んでも、先は随分遠いでしょう。

女性主体政党・政治会派創設で女性国会議員多数輩出を


いずれにしても、小林氏の小論に対してまず浮かんだのは、先日当サイトに投稿した
WANへの投稿と「クオータ制を推進する会」活動と(2022/3/2)
にあるように、女性主体の政党・政治グループの創設です。

同じ遠い道のりならば、クオータ制など関係がない、女性主体政党・政治会派を創設し、まずその組織内に職場内保育所を設置する。
そして一定の国会議員数勢力を得れば、国会内に事業所内保育所を設置し、男性議員の子どもも預けることができるようにする。
未婚女性、ひとり親世帯女性の国会議員、LGBTQの国会議員も増やし、女性が求める社会保障・社会福祉政策、そして労働政策・経済政策を、時間をかけて、着実に、少しずつ実現していく。

女性主体政党・政治グループの創設を提案した以下の記事を、国際女性デーへのメッセージとして、遅ればせながらお送りしたいと思います。

<第1回>:女性主体政党・政治会派、2025年創設提案(2022/2/24)
<第2回>:女性主体政党・政治会派の理念・方針・政策の普遍性と独自性(2022/2/25)
<第3回>:女性主体政党・政治会派組織の整備・構築提案(2022/2/26)
<第4回>:政策も組織も世代を繋ぐ女性主体政党・政治会派の活動で、望ましい社会の構築へ(2022/2/27)


小林美希氏は、社民党の福島瑞穂党首を尊敬しているとのこと。
政治を根本から変えるためには、小林氏のような方に、新しいリーダーの一人として、その創設のリーダーシップをとって頂きたいと思いますし、適任ではないかと思うのですが。

少しずつ、よくなる社会に・・・


  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。