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思い出多きトヨタ、フォレスタヒルズ、明日2022年3月13日閉館に想う

少しずつ、よくなる社会に・・・

豊田市にある、トヨタ関連会社トヨタアメニティが経営する、丘と林に囲まれる広大な敷地に、ホテル、レストラン、会員制スポーツクラブ、そして手入れが行き届いた公園などを擁する施設、フォレスタヒルズ。
既に昨年報じられていたのですが、明日2022年3月13日に閉館します。
15年近く通い、夫婦で、館内のレストラン、フォンターナで昼食をゆっくりと摂ったあと、施設と公園を囲んで通る歩道を2~3周ウォーキング。
公園内の池で鯉や亀に餌をやりつつベンチで小休止、持参したグローブとソフトボールで広場でキャッチボールをしたり。

どちらも2021年10月撮影

閉館を知り、昨年10月下旬に、かみさんの誕生日祝いを兼ねてフォンターナで昼食したのですが、やはり残念な思いと懐かしい想いが募り、先日3月1日、当月が私の誕生月でもあることにかこつけて、再度昼食に。
顔見知りの社員の方とも会話を交わし、食事・ウォーキングといつものパターンで時間を過ごし、別れを告げてきました。


館内のホールには、多くの利用者の寄せ書きとお礼の幕が。
施設入口には、こんな閉館に至った理由などを記した掲示も。

施設の閉館は、施設経営の会社の解散に伴うものだったわけです。
あのグローバル企業のトヨタの子会社が経営していたのですが、赤字を垂れ流し続けるべきではないと判断したわけです。

利用するたびに、随分贅沢な、随分維持コストがかかる施設と感じており、1年間に2~3度に過ぎないのですが、その都度ゆったりと流れる時間を過ごすことができた素敵な思い出とそこでの風景・光景が心に残っています。
コロナ下、私たちも昨年・一昨年は一度も利用することもなく、多少なりとも最終判断を後押しした要因の一つにコロナ禍もあったのかもしれません。

会社の寿命30年と言いますが、既に年金生活に入って数年経つ私が独立した年が1988年。
一応法人化したのですが、当初から自分一代だけの事業としており、実質的な事業期間は30数年。
開業から29年と、ほぼその期間にフォレスタヒルズの事業期間が重なっていました。
そういう意味からも感慨深いものがあります。

上は、2021年10月。下は、2022年3月撮影

こうした、好きで、足繁く通ったレストランや喫茶店が、これまで、いくつか姿を消してきています。
夫婦で、20数分かけて徒歩でよく通ったデニーズは、明るく、働く人たちの感じも良く、モーニングやランチとおかわり自由のコーヒーで過ごす時間が心地よかった。
聞くところによると定期借地権の契約切れでの閉店だったとか。
もう閉店して15年以上経つでしょうか。

もう1店舗は、散歩コースである伊賀川沿いに立地していた、歩いて5分以内には着ける、建築会社経営のインテリアショップ内に設けられた喫茶スペース、I’sカフェ。
こちらは、市内の有名洋菓子店のケーキを、値ごろな価格で飲めるコーヒーとセットで楽しみながら、伊賀川縁りの桜やその紅葉など季節の移り変わりを感じながらひとときを過ごした場所。
席数も少なく、あまり客が多くなく、貸し切り状態のときが多かったのも本や新聞を持っていき読むにはちょうど良かった。
このスペースも、店舗が10年以上前に撤退してなくなり、今は学習塾に。

そして今回のフォレスタヒルズとフォンターナです。

それなりに人生が続いていく中で、日々の生活に潤いやゆとりを与えてくれた、こうした懐かしい空間がなくなっていきます。
現在、同様に心地よい時間と空間とを意識できる場所は、1カ所残るだけ、と言えるでしょうか。
車で15分程度、市内にある豆蔵という喫茶店だけかもしれません。
どこか、もう1カ所、新しい場所ができると良いのですが・・・。

それにしても、フォレスタヒルズの跡地はどうなるのでしょうか。
あの広大で贅沢な場所ですが、最大のネックは、その場所への導入のための幹線道路の道幅が狭いこと。
大型バスなどがすれ違うのが難しいくらいの狭い道路なのです。
いわゆる、アクセスが悪い。
これが致命的と言えるでしょうか。
これを逆手にとって、あるいはそれを克服してなにか新しい事業を、となると・・・。
考えても仕方ありませんが、私たちが生きている間に、果たして新しいビジネスがそこで興るか、始まるか。
何か、新しいものを見届けたいと思ったりもします。

先日お別れをしてきたフォレスタヒルズの2人の社員。
うち一人は男性ですが、元々はレストラン勤務でとても感じがよく会話を交わした女性社員の結婚退職での相手。
彼も当然知っており、一緒になると知った時には祝福したその夫婦には、小6を頭に3人の子ども。
奥さんは、豊田市内のレストランにずっと勤務していると聞いたので、コロナが收まれば顔を見に行くと約束しました。
男性の新しい勤め先は、トヨタの工場になったと。
職種・配属部門は、4月に入社したときにわかるとのこと。
まだ先が長い人生。頑張ってもらいたいものです。
もうひとり女性スタッフの方は、やはり豊田市内にある飲食店への入社が決まっているとのことで、そちらにも一度いくことを約束しました。


とりとめもなく書き記しました。

グローバルカンパニー、トヨタも、こうした小さな異業種の経営は苦手というか、本気で業種変更を含め、再建する気にはならなかったということでしょうか。
本業自体、EV化が加速する明日の経営を確固たるものとして継続・展開していくことが確約されているわけでなく、厳しい判断を行わざるを得なかった。
しかし、一つの消滅が、また一つの、あるいはそれを凌ぐ新しい何かを創出させていくことでしょう。

人々が、何ごともなく、心静かに時を送ることができる社会が、命を繋いで、永遠に続くことを。

少しずつ、よくなる社会に・・・

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