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202212/9

12月課題図書4冊から考えるさまざまな<安保>:『世界で最初に飢えるのは日本』『グローバリズム植民地 ニッポン』『天才たちの未来予測図』『80歳の壁』

少しずつ、よくなる社会に・・・

11月課題図書として、渡辺努氏著『世界インフレの謎』(2022/10/20刊・講談社現代新書)を
11月課題図書 渡辺努氏著『世界インフレの謎』で、ベーシック・ペンション導入時のインフレリスクを考察する:同氏著『物価とは何か』も併せて(2021/10/31)
で紹介してから既に1ヶ月以上経過。

同書を12月に入ってすぐにようやく読み終えるという遅読・怠慢の11月でした。
にも拘わらず12月に読むべき新書を検討を続け、在庫状況から選び、発注して月初に手元に揃ったのが以下の4冊。

1)鈴木宣弘氏著世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか(2022/11/18刊:講談社+α新書)
2)藤井聡氏著 『グローバリズム植民地 ニッポン – あなたの知らない「反成長」と「平和主義」の恐怖 』(2022/10/25刊:ワニブックスPLUS新書)
3)高橋弘樹氏編『天才たちの未来予測図』(2022/9/29刊:マガジンハウス新書)
4)和田秀樹氏著『80歳の壁』(2022/3/25刊:幻冬舎新書 )


以下、掲載順(発行の新しい順)に概要を紹介します。
なお、先述の渡辺努氏著『世界インフレの謎』は、同掲載ブログにも書きましたが、http://basicpension.jp で現在進行中の、ガイ・スタンディング氏『ベーシックインカムへの道』考察シリーズが終了後数回にわたって予定している、<ベーシック・ペンションとインフレリスク考察シリーズ>の中で取り上げます。

鈴木宣弘氏著世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか(2022/11/18刊:講談社+α新書)


鈴木宣弘氏については、昨年発行された同氏著『農業消滅』(2021/7/15刊・平凡社新書)を用いたシリーズを https//2050society.com で連載したことを、同大晦日に以下のブログで報告しています。
鈴木宣弘氏著『農業消滅』から:2021年発刊新書考察シリーズ振り返り-6(2021/12/31)

(以下が、同シリーズ記事一覧)

【「『農業消滅』から」シリーズ記事リスト】
<第1回>:現在食料自給率38%、2035年の衝撃的予測と必要対策 :鈴木宣弘氏著『農業消滅』から-1(2021/12/11)
<第2回>:亡国危機をもたらす農業の「種の起源」喪失:鈴木宣弘氏著『農業消滅』から-2(2021/12/26)
<第3回>:食料自給率、食の安全から守るべき農家・農業・農産物・農協:鈴木宣弘氏著『農業消滅』から-3(2021/12/28)
<第4回>: 「食料・農業・農村基本計画」「みどりの食料システム戦略」に農業政策転換の兆し:鈴木宣弘氏著『農業消滅』から-4 (2021/12/28)


前掲シリーズの主要テーマと、当新刊書のテーマはほぼ同じで、以下の節で構成されています。

『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』構成
序 章 「クワトロ・ショック」が日本を襲う
第1章 世界を襲う「食の10大リスク」
第2章 最初に飢えるのは日本
第3章 日本人が知らない「危険な輸入食品」
第4章 食料危機は「人災」で起こる
第5章 農業再興戦略

今月、親サイトである https://2050society.com で「安保政策シリーズ」を始めたばかりなのですが、その中の課題の一つが<食料の安保問題>。
鈴木氏は、食料安全保障の必要性をかねてから強く主張しており、私は、山下一仁氏及び窪田新之助氏を加えてこの3人を農業及び食料問題の専門家として注目しています。
本書の半分を現在読み進めている状況ですが、読了後、上記「安保政策シリーズ」内で取り上げる予定です。


藤井聡氏著 『グローバリズム植民地 ニッポン – あなたの知らない「反成長」と「平和主義」の恐怖 』(2022/10/25刊:ワニブックスPLUS新書)


次は、筆者が元内閣官房参与という藤井肇氏による近刊書『グローバリズム植民地 ニッポン – あなたの知らない「反成長」と「平和主義」の恐怖

章レベルの同書の構成は、以下の通りです。

はじめに 今、日本は「滅びの途上」にある
第1章 日本を滅ぼす「平和主義」と「反成長」
第2章 「21世紀」における国の滅亡とは?
第3章 「植民地」支配で多くの国は滅び去ってきた
第4章 日本は事実上のアメリカの植民地である
第5章 中国は日本のもう一つの「宗主国」になりつつある
第6章 「平和主義」が自滅を導く
第7章 「反成長」が日本を衰弱させ、自滅を導く
終 章 日本は復活できるのか? ~輝かしい未来の実現に向けて~


なんとなく右寄りの論者かと感じたのですが、紋切り型の左派の論述を読むよりも、多少は新しい視点があるかも、とレベルで入手しました。
上記構成から、先の「安保政策シリーズ」内では、まさに<防衛安保政策>課題に該当するものと思われます。
今までほとんど私が踏み込んでこなかったテーマであり、そろそろ来年には、自論の整理をすべきという意識から、手にとってみようと思った書です。

高橋弘樹氏編『天才たちの未来予測図』(2022/9/29刊:マガジンハウス新書)

本書は、天才と称される、成田悠輔氏、斎藤幸平氏、小島武仁氏、内田舞氏の4人を取り上げ、その主張や活動などを紹介する書。


小島武仁氏と内田舞氏の著書や活動については、ほとんど知識・情報は持っていません。

しかし、斎藤幸平氏については、同氏著人新世の「資本論」(2020/9/17刊・集英社新書)を昨年4回のシリーズ記事を別サイト https://2050society.com で投稿しており、以下の当サイト記事でその紹介を行っています。
斎藤幸平氏著『人新世の「資本論」』紹介・考察シリーズ記事案内(2021/11/24)

下記がその記事リストです。

【<『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済 >シリーズ記事リスト】
<第1回>: 帝国的生活様式、グリーン・ニューディール、気候ケインズとは:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-1(2021/4/25)
<第2回>:なぜ今マルクスか、「人新世のマルクス」:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-2(2021/4/27)
<第3回>:資本主義と同根の左派加速主義大批判:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-3(2021/4/29)
<第4回>:脱成長コミュニズムというユートピアは実現可能か:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-4 (2021/5/2)


また、成田雄輔氏については、同氏著『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』( 2022/7/6刊・SB新書)を、今年同様以下の記事で紹介。
知らなかった私自身を恥じるべきか、天才成田悠輔氏の新刊『22世紀の民主主義』:勝手に新書-20(2022/7/18)
その後同書を読み進めながら、全7回のシリーズ記事を先月終えたことを、当サイト記事で先日案内しました。
成田悠輔氏著『22世紀の民主主義』から考える:2022年書籍記事シリーズ紹介ー6 (2022/12/5)

下記が、その記事リストです。

【<成田悠輔氏著『22世紀の民主主義』から考える>シリーズ記事リスト】
<プロローグ>:『22世紀の民主主義』実現の前にやるべきことがある:2050年の政治と民主主義-1(2022/8/4)
<第1回>: 闘争か、逃走か、構想か?どう民主主義に立ち向かうか:2050年の政治と民主主義-2(2022/8/4)
<第2回>:民主主義は、現在故障しているのか?:2050年の政治と民主主義-3(2022/8/11)
<第3回>:政治家・選挙・メディアいじりが民主主義との闘争になりうるか?:成田悠輔氏著『22世紀の民主主義』から考える-3(2022/10/13)
<第4回>:逃走ではなく、迷走してしまった民主主義:成田悠輔氏著『22世紀の民主主義』から考える-4(2022/11/1)
<第5回>:アルゴリズムによる無意識民主主義と万華鏡民意データ入力フェーズ:成田悠輔氏著『22世紀の民主主義』から考える-5(2022/11/2)
<第6回>:政治家不要の無意識民主主義で意識しておくべきこと:成田悠輔氏著『22世紀の民主主義』から考える-6(2022/11/4)

斎藤氏、成田氏共に、その著書の内容に関しては、さほどインパクトを感じなかったというのが正直なところ。
従い、恐らく本書での紹介も、その内容の域を出ないだろうと、入手しようかすまいか迷ったのですが、期待したいのは、時代の、若い世代の何かしらのリーダーシップを今後とってくれること。
敢えてこじつけで加えるなら、若い世代は<安保>をどう発想するか、同書から読み取れるかどうか。
そういう思いを抱いて、他の2人についても知っておきたいということで購入した次第です。
お伝えしたい読後感なるものを持つことがあれば、当サイトで報告をと考えています。

和田秀樹氏著『80歳の壁』(2022/3/25刊:幻冬舎新書 )

最後の4冊目は、特にどのサイトかで紹介をと考えたわけではなく、どちらも何かしらの健康上の不安をもって暮らしている、私たち団塊世代夫婦が回し読みするために入手したものなので、以下の構成の紹介掲載にとどめます。
まあ、こちらも敢えてこじつければ、高齢者の健康安保政策を考える、となるでしょうか。

プロローグ 80歳の壁を超えていく
第1章 医者・薬・病院の壁を超えていく
第2章 老化の壁を超えていく
第3章 ボケ・認知症の壁を超えていく
第4章 高い壁を低くするヒント 50音カルタ
エピローグ 人生100年の壁も超えていく

なお、私及び各サイトで称する「安保」とは、「安全保障」の安保ではなく、「安心安全安定・保有保持確保」の「安保」であることを申し添えます。

(参考)
⇒ 体系的課題別「安心安全安定・保有保持確保」の安保政策の長期的政策合意形成と取り組みを:21世紀第2四半期の安保政策シリーズ-1(2022/12/2)


少しずつ、よくなる社会に・・・

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